顎偏位症



広島県呉市 西中央2丁目 

KAWAMOTO DENTAL OFFICE

顎偏位症の説明の前に・・・

症状

あごを動かす関節や筋肉に異常が生じて、「口を開けたり閉めたりするときにカクカク音がする」「口を大きく開けると痛くて、開けられない」といった症状を訴える患者さんが増えています。これがまさに“顎関節症”なのです。
 雑音、痛み、開口障害が代表的な症状です。顎関節症とは一言で言えば顎関節に均等に力が加わらないために関節内部が変形したり、顎関節を動かしている筋肉が緊張、疲労し関節雑音、関節周囲の筋肉の痛みなどを引き起こす症状のことで、さらに、一見歯とは関係のないように見えるめまいや慢性的な疲労感、一時的難聴、嚥下困難を伴い“第3の歯科疾患”と呼ばれています。
 日本では中学生3,7%、高校生7,9%という報告もあり、成人では10数%といわれています。米国においても3,000万人~6,000万人とも言われています世界的レベルで顎関節症は増加傾向にあるようです。


原因

 子供のときからのハンバーグ、スパゲッチー、レトルト食品などの柔らかい食品を中心とした食生活をしていると“噛む習慣”が身につかず、あごの骨格や筋肉が十分に発達しない。その様な条件下が基礎的要件となります。
 その根本原因の多くは、あごと顎関節との不調和にあります。この部分には数多くの神経や小血管が分布しているため、位置的にズレを起こした関節は激痛を起こすことがあり、この痛みはあごの位置を正しく直さない限り良くなることはありません。


では一体なぜ、あごと顎関節の不調和が起こるのでしょう? 先ほど述べた食習慣もあれば、症例によっては生まれるときに原因が或る事があります。例えばかんし分娩です。その他咀嚼や嚥下の悪習慣、異常咬合(かみ合わせ)、歯の早期喪失、義歯や充填物、歯の萌出異常、口の悪癖(鉛筆を噛む、パイプをくわえる)、姿勢の悪さや仕事上の習慣、怪我が原因のこともあります。



治療


  あごと顎関節との不調和の原因を取り除くことが治療の本筋ですが、出産時や怪我が原因の場合、治癒しないことが多いようです。しかし、その他の原因がかかわっている場合はほとんどが歯の治療(詰め物やかぶせ物)を原因とする“医源病”なのです。
 この詰め物やかぶせ物を調整することで回復に向かいます。手順は・・・

1、 かみ合わせのチェックをする。その他レントゲンなどの診査
2、 歯並びの型を取ります
3、 スプリントという装置を装着し、関節の症状を一時期緩和させます。
4、 原因そのもの(詰め物やかぶせ物)の除去を行います。

顎関節症(あごと顎関節との不調和)がさらに全身へと波及すれば・・・次にからだに異常がおこります。
それが・・・

顎偏位症なのです

 “歯科的ストレス”というと殆んどの人は、いわゆる虫歯の痛みを想像しがちですが、虫歯の痛みの場合には通常激しい片頭痛や背中、首筋の痛み、耳の痛みなどは伴いません。増してや、慢性的な疲労感、精神的なイライラ、腰・ひざの痛み、など歯から離れた症状に関しては、一見歯とは関係ないように思われるようです。

 しかしながら、多くの人が、あごと顎関節との不調和による“歯科的ストレス”が直接の原因で発病する上記のような様々な症状に悩まされています。
 通常、一般医学教育の中では歯と顎骨との関係や顎のズレと全身との調和についての教育は行われていません。したがって、一般医で診断してもらえることは殆んどありません。又、多くの歯科医師も、歯科医療行為が患者さんの全身の健康にどのくらい強く結びついているかを認識していません。

その結果、多くの上記の症状を持たれる患者さんは、効きもしない強い薬を使いながら、各専門医の間を次から次へと渡り歩く事になります。さらには痛みが耐えられないほどひどい場合は、まったく不必要な手術を受けることになってしまったり、精神科へ紹介されてしまう場合すらあります。精神科ではその原因を認識せずに症状のみに囚われがちであるため、当然の事ながら治療効果はありません。

 あごと顎関節との不調和に基づく“歯科的ストレス”の難しさは最悪のものといえます。例えば、傷ついた肋骨は使わないようにして休息させる事が可能ですが、顎関節を全く使わずに休ませることは不可能なのです。私たちは気づかないうちに1日千回ほども噛んでいますし、寝ている間にも歯をかみ締めたり、歯をすり合わせたりする運動を行います。このような運動を行うたびに上下の歯はずれた位置で咬み合う事になり、それがストレスになってしまいます。下顎の筋肉は上下の咬み合わせのズレを補正しようとして、下顎に緊張した不自然な位置をとらせようとします。その結果この緊張は連鎖反応的に全身に広がります。

 この連鎖反応を靴の中に小石が1つ入っている場合に例えて説明しますと、この場合、つま先やかかとだけを使って変な格好で歩けば、直ちにその小石による痛みを避けることが可能ですが、間もなく、くるぶしやふくろはぎ、ひざ腰、更には背中の下の方まで凝ってきたり痛んだりするようになるのです。
 それが顎関節の場合、顎のズレを頭、首、肩、腰の筋肉が補整しようとするのと同じです



この“あごと顎関節の不調和”を治すのが、私の役目です。


ぜひ一度ご来院ください。


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